体育館情報
日本武道館で行なわれてきた、
その他式典・イベントなど
武道はもちろんのこと、その他にも様々なイベントが日本武道館では行なわれています。格闘技の名勝負として伝説となった1976年のアントニオ猪木VSモハメド・アリ戦、国内外を問わない有名アーティストによるコンサート公演、大学の入学式・卒業式、音楽賞受賞イベントなど、ここでは日本武道館で行なわれてきた多岐にわたるイベントの数々について解説します。
コンサート、ライブ

日本武道館は、国内最高のコンサートホール、ロックの聖地として、多くのミュージシャンたちにとって憧れの場所です。日本武道館の歴史に残るコンサートやライブには、下記のようなものがあります。
ビートルズの初来日公演
1966年のビートルズの初来日は日本中を熱狂の渦に巻き込み、6月30日、7月1日、2日の3日間にわたり日本武道館で行なわれた全5公演には延べ5万人が殺到することになりました。観客の中には三島由紀夫など、当時の文化人も多数いたと言われています。コンサート自体は全11曲のおよそ35分に過ぎなかったものの、日本のコンサート史上に残るステージとなりました。
世界の「BUDOKAN」に
1972年8月に初来日公演を行なったディープ・パープルは、日本でのライブ公演を収録したアルバム『ライブ・イン・ジャパン』のジャケットに日本武道館での写真を使用しました。また、1978年2月28日、3月1日に開催されたボブ・ディランの初来日コンサートが、ライブアルバム『武道館』として発表され、これらのライブアルバムによって日本武道館は一流アーティストのためのコンサートホール「BUDOKAN」として、世界へ名を轟かせることになったのです。
山口百恵さんの引退公演
1980年10月5日には、人気アイドル山口百恵さんの引退コンサートが行なわれました。最後に『さよならの向こう側』を歌い終わるとファンに深々と一礼し、そのままマイクをステージ中央に置いて舞台裏に去って行った姿が伝説となっています。
YMOの「散開」コンサート
1983年12月22日、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)が解散ならぬ「散開」コンサートを日本武道館で行ないました。
「ライブハウス武道館へようこそ!」
1986年、BOOWYの氷室京介さんが初の武道館単独ライブで放った「ライブハウス武道館へようこそ!」というひと言は、名MCとして今でも多くのアーティストに引き継がれています。
尾崎豊さん、幻となった初公演
1992年6月16日、17日に決定していた尾崎豊さんの武道館初公演は、同年4月に尾崎さんが急死したことにより幻に終わることとなりました。
インディーズアーティストによる初の単独公演
1998年、DIR EN GREYが、メジャーデビュー前のアーティストとしては初めての単独武道館公演を敢行し、話題を呼びました。
矢沢栄吉さん、松田聖子さんが100回公演を達成
2007年12月16日、矢沢栄吉さんが1977年の初公演以降、100回目の武道館ライブを達成しました。現在でもこの最多公演記録は更新され続けています。なお、この記録を追うのが松田聖子さんで、こちらも2013年7月7日に記念すべき100回目を迎えています。
音楽賞受賞イベント
1970~1990年代には、日本レコード大賞などのイベントも行なわれていました。
・日本レコード大賞(1985~1993年)
・FNS歌謡祭(1978~1990年)
・日本テレビ音楽祭
・全日本歌謡音楽祭(1985~1990年)
・日本歌謡大賞(1977~1992年、ただし1979年と1988年を除く)
お笑いライブ
1981年7月21日に、ザ・ぼんちが漫才師初の単独ライブで武道館を満員にし、同年10月16日には、ツービート、紳助・竜助、横山やすしさん・西川きよしさんなど、そうそうたるメンバーが一堂に会したイベント「漫才大全集」が開催されました。その後も1995年にはダウンタウンの松本人志さんによる料金後払い制ライブ「松風'95」が行なわれるなど、お笑いに関するイベントも多数開催されています。
式典
毎年8月15日に行なわれる全国戦没者追悼式、東京大学、明治大学、法政大学、専修大学、国士舘大学など、大学機関の入学式・卒業式など(東京大学の卒業式を除く)でも利用されています。