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ハンドボールのディフェンス戦術



ディフェンスは1対1が基本です。しかし、オフェンス側が様々な戦術で攻撃を仕かけてくることに対抗するため、それらの戦術にどのように対応すれば有効であるかを把握し、練習を積んでおくことが大切です。また、ゴールを守りやすい、あるいは、攻め込みにくいシステムをとっておくことも欠かせません。システムにもバリエーションを持たせ、相手チームに突破されにくい奥深さを備えておきましょう。

実際には、身長の高いプレーヤー、パワープレーに負けない強靱さを持つプレーヤーなど、各プレーヤーの個性に合わせてディフェンスシステムが決定されることが多いようです。ここでは基本的なシステムや、ディフェンスの戦術にまつわる用語について解説します。

6対0

6対0

ゴールエリアラインに沿って半円状に、同ラインのすぐ前にディフェンダー6人が間隔をとって並ぶシステム。ディフェンダーそれぞれが自分の周りのゾーンを守ることに集中できます。ディフェンダー同士の間隔が狭くなるので間を抜かれにくく、カットインを防ぎやすいというメリットがあります。ゴールキーパーとの連携により、ロングシュートを防ぐこともできるので、いずれのディフェンダーも速攻攻撃への切替えがしやすいのもポイントです。ただし、フリースペースを作られてパス回しが自由にできるなどのデメリットがあります。

6対0システムは、スウェーデン代表チームで採用されていることで知られ、スウェーデンスタイルと呼ばれる程。ノルウェーやデンマーク、ポーランドなど、体格の大きいプレーヤーがいる各代表チームでも国際大会で活用されています。

5対1

5対1

6人のディフェンダーのうち、5人がゴールエリアラインに沿って半円状に、同ラインのすぐ前に間隔をとって並び、残りひとりが前方に立つシステム。「6対0」システムの変形であり、「6対0」がうまく機能しないときにこのシステムへ変えるケースも見られます。フランスやロシア、スペイン、クロアチアの各代表チームが国際大会などで採用しています。

ゴールエリアラインに沿って立つ5人のディフェンダーは、それぞれが自分の周りのゾーンを守ります。前方ラインに残すディフェンダーは、技術的にも体力的にも優れたプレーヤーを配置します。相手オフェンスのリズムを崩せるのがメリットで、シュートの角度を悪くさせるのにも効果があります。「6対0」システムよりも各自の守るゾーンが広く、隣のディフェンダーとの間隔も広いため、カットインされやすくなる点に注意しましょう。

3対2対1

3対2対1

自チームのゴール側から見たとき、1列目が3人、2列目が2人、3列目がひとりという3列体制になっているディフェンスシステム。体格は大きくないものの、素早い動きや技術に自信があるプレーヤーが多いチームで機能しやすいシステムです。国際大会では、日本や韓国、アルジェリアの代表チームなどで採用されています。

奥行きのある陣形のため、相手オフェンスが攻撃の突破口を得にくくなります。ボールを奪ったあと、速攻攻撃へと転じやすいのもメリット。シュートの角度を悪くさせる効果も期待できます。

ただし、ディフェンダー同士の間隔が広いため、相手のコンビプレーによって容易にカットインされることもあります。このシステムを機能させるためには、相手チームのリズムを乱そうとするポジティブな姿勢がカギ。マークする相手や自分の周りのゾーンのみならず、ときには隣のゾーンへも臨機応変に動くことが大切です。

4対2

4対2

6人のディフェンダーのうち、4人がゴールエリアラインに沿って半円状に、同ラインのすぐ前に間隔をとって並ぶシステムで、残り2人が前方に立ちます。相手オフェンスのバックコートプレーヤー(センターバック、ライトバック、レフトバック)をしっかりマークでき、相手オフェンスが攻撃の突破口を得るのを妨げます。また、オフェンス側のプレーヤーがスタミナを消耗しやすいのもメリット。攻撃のリズムが乱れて、シュートの角度も悪くなりがちです。

デメリットとしては、ディフェンダー同士の間隔が広いことで、相手のポストプレーヤーたちにそのスペースを利用されやすい点などが挙げられます。マークする相手や自分の周りのゾーンのみならず、ときには隣のゾーンへも臨機応変に動き、オフェンスのリズムを積極的に乱そうとする姿勢が必要です。

4対2システムは、体格は大きくないプレーヤーが多く、スピードやスタミナを生かしたいチームで機能しやすいようです。国際大会では、フランスや日本、韓国の代表チームなどで採用されています。

オールコート

オールコート

ディフェンダーの何人かがゴールエリアラインに沿って立つシステムが多いなか、「オールコート」システムではゴールエリアラインより3m前のフリースローラインより前方に全員が構えます。前後左右に粘り強く機敏に動く必要があるため、ディフェンダーはスタミナが必要。ベーシックな陣形ではなく、試合終了間際などに奇策として用いられることが多いようです。

メリットは、ディフェンダー全員が前方に出るため、相手オフェンスはパスを回しにくく、攻撃のリズムをつかみにくいこと。オフェンスのプレーヤーにプレッシャーを与え、コンビプレーやシュートを落ち着いて行なうのを妨げます。ボールを奪ったあと、速攻攻撃へと転じやすくなります。

デメリットはディフェンダー同士の間隔が広いため、カットインされやすいこと。カットインされると一気にシュートまで持ち込まれるなど、リスクが高いシステムです。

プレス

プレス

プレス(press)=「押さえ付ける」の意味の通り、前方へ押し出すようなスタイルで相手にプレッシャーを与えます。陣形として採用する場合はディフェンダー全員がフリースローライン(9mライン)より前方に立つもので、「オールコートシステム」とも呼ばれます。前後左右に粘り強く機敏に動く必要があるため、スタミナのあるプレーヤーが多いチームで機能しやすいシステムです。

オフェンス側のチームがパスを回したり陣形を作ったりするスペースを与えないため、攻撃のリズムをつかみにくいのがメリット。ボールを奪ったあとは、速攻攻撃へと転じやすくなっています。ディフェンダー同士の間隔が広いため、カットインされやすいのがデメリット。リスクが高いシステムと言えます。

アサインド・マンツーマン

アサインド・マンツーマン

マンツーマンディフェンスシステムのひとつ。アサイン(assign)=「割り当てる」、「指定する」の意味の通り、相手オフェンスのうちの特定のプレーヤーに対してマークを付けるシステムです。1対1のマークの他、「ダブルマンツーマン」、「トリプルマンツーマン」などがあります。ハンドボールはボディコンタクトが許されているので、ひとりのオフェンスプレーヤーに対してひとり、2名、3名とディフェンダーが付いて動きを押さえれば強力な防御力を発揮します。しかし、マークをかわされると守備体制が崩れる、他のオフェンスプレーヤーへのマークが手薄になる、などリスクも高くなります。

アサインド・マンツーマンシステムは、ディフェンダーにとって脅威となるスタープレーヤーがいるチームへの対抗策として多く用いられます。破壊力のあるシュートを投げ込むプレーヤーや、得点チャンスをうまく作るゲームメーカーなどが主にマークの対象になります。

マンツーマン

マンツーマン

ディフェンダーがそれぞれ自分の周りのスペースを守る「ゾーンディフェンス」に対し、特定のオフェンスプレーヤーにディフェンスがぴったりマークを付けるシステムのこと。ハンドボールのみならず、サッカーなど様々なスポーツで見られるシステムです。

マンツーマンにはオフェンス6人全員について1対1でつく方法の他、破壊力のあるバックプレーヤーにひとりから数名で徹底的にマークするアサインド・マンツーマンもあります。また、前方に配したディフェンダー1名が特定の相手プレーヤーの動きを封じるよう配した「5対1」システムからのアレンジなどが実践されています。

マンツーマンシステムはうまくいくと効果は絶大ですが、マークをかわされると守備体制が崩れやすいなどのリスクがあります。