ご希望の体育館・武道館情報を無料で検索できます。

施設検索/ホームメイト・リサーチTOP

スポランド
体育館・武道館
トップページへ戻る
トップページへ戻る

体育館情報

ボクシングのルール



ボクシングは格闘技として進化を進める中で、多様なルールで行なわれてきました。そして、スポーツのひとつとして成熟していく中でルールが画一化し、現在では世界ほぼ共通のルール内で競われるようになっています。世界にはたくさんの格闘技がありますが、ボクシング程、競技人口が多い格闘技は稀な例だと言えます。

とは言え完全にルールが一本化された訳ではありません。ボクシングのルールを管理しているのは世界中にあるボクシングの団体ですが、アマチュアとプロで別の団体が存在し、またプロでも複数のボクシング団体が存在することから、試合を運営する団体によってルールに若干の違いがあるなどの課題が残っています。

ここではボクシングにおける基本なルールをご紹介します。

基本ルール

基本ルール

アマチュアとプロ、またプロでも団体によって若干異なるルールで試合が行なわれているボクシングですが、基本的なルールに大きな違いはありません。

基本的には体重により分類された同じ階級のボクサー同士が一対一で戦い、定められた時間を1ラウンドとして休憩時間を挟みながら複数ラウンドを戦います。制限時間内に相手を戦闘不能にすれば勝利となる他、制限時間を使いきった場合には審判による判定で勝敗が決着します。この制限時間及びラウンド数については、特に団体によって違いが出る点です。

試合に参加するボクサーは、相手を攻撃しながら自分が攻撃されないようディフェンスを行ないます。許される攻撃方法やディフェンスについては団体によって大きな違いはありません。

アマチュア 試合(ラウンド数・時間等)

アマチュア 試合(ラウンド数・時間等)

アマチュアボクシングは世界最大のアマチュアボクシング団体である国際ボクシング協会(AIBA)がルールを定めています。AIBAは国際オリンピック委員会(IOC)にも加盟しており、オリンピックにおけるボクシング競技もAIBAが定めるルールによって行なわれます。

アマチュアボクシングでは1ラウンドを3分と定め、3ラウンドで戦い、ラウンドの間には1分間のインターバルを設けています。かつては1ラウンドを2分として5ラウンドを戦う等バラつきがありましたが、現在では3分3ラウンドに統一されています。ただし若年世代(18歳以下)の試合は2分3ラウンドとされており、日本国内において行なわれている小学生の部では、1分30秒を1ラウンドとして3ラウンドを戦う等、年齢によって若干の違いがあります。

アマチュア 攻撃

アマチュア 攻撃

許される攻撃方法については、アマチュアとプロで大きな違いはありません。腰のベルトラインより下を攻撃することは許されていないため、そこから上の上半身を攻撃対象としています。頭部及び腹部が主な攻撃箇所とされていますが、頭部でも後頭部への攻撃は反則になるため、前部及び側頭部が攻撃対象となります。また腹部でも背中側への攻撃は反則になるため、腹部についても前及び側面が主な攻撃対象と言うことになります。

攻撃に使用できるのは両手の拳みです。肘を当てることは禁止されており、また頭や足を相手に当てる攻撃は反則です。また拳にはグローブを装着し、拳を握った状態での攻撃のみ許されています(手のひらを開いて攻撃したり、空手チョップのような攻撃をしたりするのは反則です)。

アマチュア ディフェンス

アマチュア ディフェンス

ボクシングの試合におけるディフェンスは、アマチュアとプロで大きな違いはありません。ディフェンスと呼ばれる技術には大きく分けて防御と回避があります。

防御は、頭や腹部を狙った相手の攻撃を腕などで防ぐ行為です。防御に成功すれば受けるダメージを低下できますが、体勢は防御の状態になっているため即座に反撃しにくく継続的に相手から攻撃をされ続けてしまう可能性が高まります。

防御とは別のディフェンス方法、回避とは避けることです。相手の攻撃を空振りさせることで相手の体力を奪うことができる他、空振りした相手は体勢が崩れてしまうため反撃しやすくなり、展開を有利に運びやすくなります。

世界にたくさんある格闘技の中でも、ボクシングの拳を避ける技術は高く、ボクシングを象徴する技術だとされています。

アマチュア 勝敗

アマチュア 勝敗

試合中、攻撃によって相手をダウンさせ、相手が10カウント以内に立ち上がってファイティングポーズを取れない場合には勝利できます。これをノックアウト(Knock Out)と言い、省略して「KO」と呼ばれます。ハッキリとダウンしていなくても審判によってダウンだと判断された場合にはカウントが開始され、10カウント以内にファイティングポーズが取れない場合にはKO負けになってしまいます。

また審判によって試合続行が不可能だと判断される場合はレフェリー・ストップ・コンテスト(RSC)とされ勝敗が決する他、悪質な反則による反則負け、選手本人またはセコンドの申告による棄権があります。

KOなどが無いまま全ラウンドを戦い終わったあとには、試合中に行なわれていたコンピュータ採点によって有効打の差が判断され、判定によって勝敗が決まります。

アマチュア 採点

アマチュア 採点

アマチュアボクシングの採点方法は、大会の規模によって方法が若干異なります。オリンピックに代表される国際的な大会の場合にはコンピュータ採点が行なわれています。これは試合中に行なわれたすべての攻撃について5人の審判が有効打で有ったかどうかを判断し、3人以上の審判が有効打だと判断した場合に1ポイントが攻撃側に与えられるものです。そうして蓄積されたポイントを最終的に集計し、判定の材料にしています。なお、試合中に行なわれ続けているコンピュータ採点によって15ポイント以上差がついた場合には、その時点でレフェリー・ストップ・コンテストとして勝敗が決する場合もあります。

一方、小さな大会では、審判が試合展開全体を見て記帳するジャッジペーパーによって採点が行なわれます。KOなどが無く全ラウンドを戦い終わったあとにはジャッジペーパーの集計によって勝敗が決します。

プロ 試合(ラウンド数・時間等)

プロ 試合(ラウンド数・時間等)

プロボクシングの試合では1ラウンドを3分とするのは共通ですが、ラウンド数については所有するプロライセンスの種類によって異なります。

日本においてプロボクサーのライセンスを取得した場合、最初は「C級ライセンス」からスタートします。C級ライセンスでは最初「4回戦」の試合に参加することができ、これは名前通り4ラウンドで行なわれる試合です。この「4回戦」で4勝すると「B級ライセンス」になり、6ラウンドで行なわれる「6回戦」に参加できるようになります。そして「6回戦」で2勝すると「A級ライセンス」となり、8ラウンド以上で行なわれる試合に参加できるようになります。

海外ではプロライセンスの仕組みが地域によって異なります。

世界タイトルなどの話題性の高い試合の場合には、両者の合意によってラウンド数があらかじめ定められます(概ね15回戦ぐらいです)。

プロ 攻撃

プロ 攻撃

ボクシングの試合で許されている攻撃方法について、アマチュアとプロで大きな違いはありません。ただし採点を重視するか、KOを目指すかによってその性質は異なってきます。

アマチュアボクシングではラウンド数が3ラウンド程度とプロよりも少ないため、最終的には判定によって決着することが多い傾向にあります。そのためアマチュアボクシングでは的確にポイントを獲得する攻撃が好まれています。

一方のプロボクシングにおいては、KOで勝てるボクサーはファンからの人気が高くなりやすく、興行収入が多く見込めることから重宝されやすいため、プロボクサーはKOでの勝利を目指し、効果的に相手へダメージを与える攻撃方法を好む傾向があります。

ここではプロボクシングの解説などで使われる攻撃方法について、詳しくご紹介します。

ジャブ

ジャブ

ボクシングで使われる攻撃方法のうち、特に使用頻度が高く、重要だとされる攻撃テクニックのひとつです。「リードブロー」と呼ばれることもあります。ジャブに特化したボクシングスタイルを「デトロイトスタイル」と呼ぶことがあります。腕をしならせるように繰り出すジャブを特に「フリッカージャブ」と呼びます。

基本的にはストレート程、腰の回転を伴わず、腕の力で素早く繰り出すパンチのことをジャブと呼びます。アマチュアボクシングではポイントを獲得するためにジャブを重視することが多く、威力がそれ程は強くない反面、スピードに特化して鍛えられることが多いため「格闘技で最速の打撃」と評する傾向があります。古代のボクシングではほとんど使われていなかったことから、近代ボクシングを代表するテクニックのひとつとしても語られます。

ストレート

ストレート

古代ボクシングの時代からあるオーソドックスな攻撃方法です。主に利き腕を真っ直ぐ相手に突き出し、腰の回転を伴って打撃するパンチを「ストレート」と呼びます。ボクシングで行なわれる攻撃方法の中では、特に強い威力があるものとして扱われます。なおストレートを繰り出した拳の左右によって「左ストレート」「右ストレート」などと呼ばれます。

右利きの選手が左手左足を前にしたファイティングポーズ(これを「オーソドックススタイル」と呼びます)で戦う場合、右ストレートは相手を倒すために有効な攻撃になる可能性が高い反面、空振りしてしまうと大きな隙を生み、反撃される危険性が高くなります。ストレートは基本的には乱発せず、ジャブと組み合わせながらチャンスを見極めて放つものです。

ワンツー

ワンツー

ボクシングで用いられるオーソドックスな連続攻撃(コンビネーション)です。ジャブに続けて間髪入れずにストレートを放つことを「ワンツーパンチ」または省略して「ワンツー」と呼びます。なお同じような連続攻撃でも、ジャブ2連発やストレート2連発などの場合、一般的にはワンツーとは呼びません。

リズミカルに攻撃を行なうワンツーは、コンビネーションの中でも基本とも言えるもので、ボクシング競技を習う際には序盤から教わるものです。牽制として繰り出すジャブに続けて力の入ったストレートを繰り出すことで、相手は反撃しにくくなります。ワンツーは攻撃の基軸にもなる重要なコンビネーションであるため、強いボクサーは概ねこのワンツーの技術が洗練されています。

フック

フック

正面から直線的に相手を攻撃するジャブやストレートとは異なり、横から相手をパンチする攻撃方法をフックと呼びます。基本的には体の外から内側へ向けて軌道を描き攻撃します。

ジャブやストレートと比較して、短い距離でも攻撃を繰り出せることの他、遠心力で強い威力のダメージを与えられる場合があり、また相手の死角から攻撃できるメリットもあります。一方で、直線的に相手を攻撃するジャブやストレートよりも動き始めから打撃までの時間が若干余計にかかるため、見切られやすいデメリットもあります。コンビネーションの中にフックを組み込んだり、接近してフックを当てたりするなど、近代ボクシングの中では重要な攻撃方法のひとつとして考えられています。なお、横から打ち込む攻撃方法になるため、拳が開いた状態で相手を攻撃してしまう場合があります。これは「オープンブロー」と呼ばれる反則になります。

アッパーカット

アッパーカット

ジャブ、ストレート、フックに続くボクシングの基本的な攻撃方法のひとつです。直線的に正面から攻撃を加えるジャブ、ストレート、そして左右から攻撃を加えるフックとは異なり、下から攻撃するものを「アッパーカット」または省略して「アッパー」と呼びます。基本的にはフックと同様のスタイルで攻撃を行ない、肘は曲げた状態を維持したまま攻撃するのが一般的です。

アッパーカットの場合、主な攻撃対象となるのは相手のアゴです。アゴに下から打撃を受けた場合、脳が揺らされ、一時的に意識を失うことがあるため、アッパーカットはストレートに並ぶ強い攻撃力を持った攻撃方法として扱われます。

また正面または左右からの攻撃を両手でガードしている場合、奇襲のようにアッパーカットで攻撃されてしまうと、ガード隙間を縫って攻撃されてしまうこともあります。

ボディブロー

ボディブロー

ボクシングで繰り出されるパンチのうち、ボディを狙って放たれるものを全般的に「ボディブロー」と呼びます。ボディ(body)は体、ブロー(blow)は打撃や衝撃を意味する言葉です。頭部ではなく腹部を狙うパンチ全般をボディブローと呼ぶため、パンチの種類によって「ボディフック」、「ボディアッパー」、「ボディストレート」などと細かく分類されることもあります。なお、相手のみぞおちを狙うストマックブローや、肝臓付近を狙うレバーブローも、ボディブローの一種として扱われます。

頭部に有効打を当てれば一撃でKOできる可能性がある反面、ボディへの攻撃で一撃KOとなるのは、よほどのハードパンチャーでない限り難しいとされています。ただしボディへの攻撃を続けることで、相手のスタミナを奪う、ガードを下げさせるなどの効果が期待できます。

ストマックブロー

ストマックブロー

ボディブローのうち、相手のみぞおち付近を狙った攻撃のことをストマックブローと呼びます。ストマック(stomach)とは胃または腹のことを指す言葉です。

みぞおちは漢字では「鳩尾(みぞおち)」または「水月(すいげつ)」と表記されることがあります。人体ではこの箇所にたくさんの交感神経が走っていることから、的確に繰り出された打撃をみぞおちに受けると猛烈な痛みを感じるようになっています。こうした点からみぞおちは人体の急所とされており、他の格闘技でもこの箇所を狙った攻撃方法は多く存在しています。また一時的に呼吸ができなくなる、吐き気をもよおすなどの深刻なダメージを受ける場合もあります。ボクシングにおいてはKOに繋がることがある他、体力を大きく奪われることもあります。

レバーブロー

レバーブロー

ボディを狙った攻撃のうち、特に肝臓付近を狙った攻撃のことを「レバーブロー」または「リバーブロー」と呼びます。レバーとは肝臓のことで、英語では「liver」と表記し、ドイツ語では「leber」と表記します。ボクシングにおいては「レバー」と書いても「リバー」と書いても同じ肝臓のことを指します。

肝臓は人体の右半身にあり、位置はみぞおちから拳ひとつ分ぐらい離れたあたり、一番下にある肋骨と腹部との間に位置しています。この箇所には筋肉が存在しないことから筋肉トレーニングなどで防御力を上げることができないため、人体の普遍的な急所として狙われることになります。

肝臓を狙って的確に放たれたレバーブローをまともに受けてしまった場合、猛烈な苦しみに襲われ、一時的な呼吸不全になります。

プロ ディフェンス

プロ ディフェンス

ボクシングにおいては攻撃のみならず、相手の攻撃から自分を守るディフェンスの技術も重要です。近代ボクシングにおいて特に発展したのがディフェンスであり、華麗に相手の攻撃を防いだり避けたりするボクサーは、それだけ優れたディフェンス能力を有していることになります。

ディフェンスには大きく分けて、防御と回避があります。相手の攻撃を腕などで防ぐ防御と、相手を空振りさせる回避は、それぞれ一長一短の特徴があり、ボクサーは瞬間的にそれを判断してディフェンステクニックを駆使しています。

優れたボクサーは攻撃のみならずディフェンスも優れています。ボクシングは他の格闘技よりもディフェンスの技術が総じて高く、ファンにとっては見応えのひとつでもあります。

パアリング

パアリング

ボクシングで使われるディフェンスのテクニックのひとつが、パアリングです。相手から放たれたパンチを、主に手のひらで払うように、攻撃の軌道を変えさせるテクニックです。軌道を変えられてしまった相手は体勢を崩し、隙が生まれやすくなるため反撃のチャンスになるとも言えます。ディフェンス側は最小限の動きで相手の攻撃を防ぐことができますが、相手の攻撃を見切れていなければ、正確にパアリングでディフェンスすることはできません。

パアリングの基本は、相手のパンチを払う際に内側へ払うことです。もし外側に払ってしまうと、相手は逆の腕で継続的に攻撃できる状態にあります。パアリングで上手く内側に払うことができれば、相手の逆の腕は払われた自分の腕で上手く攻撃することができない状態になります。

ブロッキング

ブロッキング

ブロッキングとは、ボクシングで使われるディフェンステクニックのひとつです。相手から放たれた頭部・腹部への攻撃を、拳、腕、肩などで防ぐテクニックのことを「ブロッキング」と呼びます。ブロッキングを使って防ぐ側は、基本的に筋肉を張らせて防御力を高くして攻撃を受け止めるため、ダメージを最小限で済ませられる上、逆に相手の拳へダメージを与えられる場合もあります。またブロッキングで使用する手とは逆の手でカウンター攻撃を行なうこともできます。

なおパアリングのように手のひらで相手の攻撃そのものを防ぐ場合は、特に「ストッピング」と呼びます。相手の攻撃をグローブ及び手のひらで受け止めるため、ダメージはほぼ皆無と言えるでしょう。

ヘッドスリップ

ヘッドスリップ

ボクシングで使われるディフェンステクニックのうち、特にボクシングらしい動きになるのがヘッドスリップです。相手が頭部や顔面を狙って繰り出した攻撃を、主に頭部または上半身による最小限の動きで避けるテクニックをヘッドスリップと呼びます。まるで滑るように避けることから「ヘッドスリップ(head slip)」と名付けられています。

ヘッドスリップで避ける方法は、基本的には相手の外側へ避けるように動くのが理想です。例えば相手の右パンチが頭部を狙って迫ったとき、ヘッドスリップで避ける方向は左側です。もし相手の右パンチを右側に避けてしまうと、頭部は続けて左パンチから狙われるようになってしまいます。相手の外側へ避けることで、頭部は相手の左パンチが届かない場所に逃げられることになります。

スウェーバック

スウェーバック

ボクシングで使われるディフェンステクニックのひとつが、スウェーバックです。省略して「スウェー」と呼ばれることもある他、「スウェーイング」と呼ばれることもあります。英字では「sway back」と表記し、「スウェー」は「体を動かす・揺すぶること」を意味しています。

具体的には相手の攻撃に対し、防御側が上半身を後ろに反らせてパンチを避けるテクニックのことです。相手の攻撃の攻撃範囲を見極め、そのギリギリまで体を逃がすことで、相手の攻撃を空振りさせます。スウェーバックを使いこなすには、相手の攻撃が繰り出された瞬間を見極める技術と、相手の攻撃範囲を見極める技術が必要です。

スウェーバックで効果的に相手のパンチを避けることができれば、ディフェンス側はダメージがゼロなのに対し、相手のスタミナを消費させることができます。

ウィービング

ウィービング

ボクシングで使われるディフェンステクニックのひとつが、ウィービングです。スウェーバックのように上半身の動きで相手のパンチを避けるテクニックですが、後方に逃げるスウェーバックとは異なり、頭部でUの字を描くように左右へ避けるものがウィービングです。ウィービングでパンチを避けるのと同時に相手の死角に回りこむことで、相手の隙を狙いやすくします。

ボクサー同士の距離が近づいたときに繰り出されることが多いディフェンステクニックで、接近戦での攻撃を得意とするボクサー(特に「インファイトファイター」と呼びます)にとって特に重要なテクニックのひとつです。ボクシングの攻撃テクニックのひとつ「デンプシー・ロール」は、元世界ヘビー級王者ジャック・デンプシーが編み出した技で、ウィービングの繰り返しにより勢いを付けて、その勢いをパンチに乗せて攻撃する攻防一体のテクニックです。

ダッキング

ダッキング

ボクシングで使われる防御テクニックのひとつが「ダッキング」です。英字では「Ducking」と表記します。スウェーバックやウィービングなどのように上半身の動きで相手のパンチを避ける防御テクニックですが、スウェーバックの後方、ウィービングの左右とは異なり、前方へ上半身を屈めて攻撃を回避するものです。つまり相手の懐に潜り込むようにして攻撃を回避するものがダッキングです。

相手のパンチを上手く避けつつダッキングで接近できれば、瞬間的にチャンスが訪れることになります。相手の手のうち片方は自分の後方に流れている状態であるためブロッキングなどができない状態になり、一方的に攻撃できることになります。基本的には相手の大振りな攻撃を見極めてダッキングを使い、接近して有効打を与えるのが理想です。

スリッピングアウェー

スリッピングアウェー

ボクシングで使われるディフェンステクニックのうち、高等技術のひとつとして扱われるのがスリッピングアウェーです。相手が頭部を狙ったパンチを繰り出した際に、避けずにそのまま頭部で受けながらも、命中するのと同時に頭部を背けてダメージを受け流すテクニックのことを、特にスリッピングアウェーと呼びます。体が柔軟な中南米のボクサーが得意とすると言われています。効果的にスリッピングアウェーを用いればダメージを大きく減少できるとされています。

ただしこの技術はアマチュアボクシングでは見ることが極めて少なく、プロでも一部のボクサーが使うのみとされています。KOが無ければ判定で勝敗が決められるボクシングという競技において、ダメージが減少されていても命中したことに変わりはなく、ポイントで不利になる可能性が高いためです。

ステッピング

ステッピング

ボクシングで使われるディフェンステクニックのうち、フットワークの一環として使われるテクニックがステッピングです。上半身だけで相手のパンチを回避するスウェーバック、ウェービング、ダッキングとは異なり、足のステップ(フットワーク)を使って体全体でパンチを避けることがステッピングです。

ステッピングでは左右や斜め前に体ごと動いてパンチを避け、相手の死角に回りこんで攻撃のチャンスを作ります。基本的には相手の外側へ体を逃がしつつ避けることが理想とされており、上手くステッピングで攻撃を避けることができれば、相手に隙を作らせることができ、大きなチャンスに恵まれることになります。

ステッピングを成功させるには素早い動きが必要になるため、軽量級の選手が得意とする場合が多いようです。

バックステップ

バックステップ

ボクシングで使われるフットワークによるディフェンステクニックのひとつです。「ステップバック」と呼ばれることもあります。足のステップ(フットワーク)を使って体全体を動かす点ではステッピングと同じですが、ステッピングが主に横と前方斜めへの動きでパンチを回避して攻撃に移るのに対し、バックステップは後ろに逃げるものです。相手との距離を離してしまうため即座に反撃へ移ることは難しくなりますが、相手の猛攻を大きく回避できる可能性があります。死角へ回りこまれてしまった場合などに使用することが多く、圧倒的に不利な状況を回避する目的で使われることが一般的です。また距離を取った戦い方を得意とするボクサー(「アウトスタイル」と呼びます)が、自分の戦いやすい距離を保つために多用することもあります。

ロープアドープ

ロープアドープ

ボクシングで使われるディフェンステクニックのうち、高等技術のひとつとして挙げられるものがロープアドープです。ディフェンス側はパンチを打たれる際にリングの端にあるロープを背中に密着させることで衝撃をロープに逃し、受けるダメージを大幅に減少させるテクニックのことです。

このテクニックが初めて登場したのは1974年(昭和49年)のことだと言われています。華麗なフットワークで戦うモハメド・アリと、猛攻で知られるジョージ・フォアマンの間でタイトルマッチが行なわれた際、フォアマンの猛攻を避けきれないと考えたアリはロープを背にして戦い、ロープアドープを使ってダメージを抑えフォアマンを疲れさせることに成功し、事前の予想を覆して勝利しました。この一戦は「キンシャサの奇跡」と呼ばれています。

クロスアームガード

クロスアームガード

ボクシングで使われるディフェンステクニックのうち、ブロッキングの派生として誕生した、特に防御に特化したものがクロスアームガードです。防御側は両手を体の前で十字になるように構え、相手のパンチを受け止めます。

パンチ力が特に強いボクサーと戦う場合、パンチをブロッキングしてもガードの上から徐々にダメージを受けてしまいます。その徐々に受けるダメージを最小限にするために、両手で防御態勢を取るものがクロスアームガードです。クロスアームガードをした上で背中を丸めてアゴを隠せば、正面から攻撃できる箇所は極めて小さくなります。

ボクシングで使われるディフェンステクニックは、そのほとんどが相手の攻撃を避けつつ攻撃に転じられるものばかりです。しかしクロスアームガードでは両手が防御に専念してしまうため、防御から攻撃に転じることはほぼ不可能になります。そのためクロスアームガードはラウンド終了間際や、ピンチになってしまった際などに、緊急回避的に使われることが多いようです。

スウェーイング

スウェーイング

ボクシングで使われるディフェンステクニックのうち、上半身を後方に反らせて相手のパンチを避けるものがスウェーイングです。他に「スウェーバック」、省略して「スウェー」と呼ばれることもありますが、これらはすべて同じディフェンステクニックのことを指しています。

スウェーイングを上手く使うためには相手の攻撃範囲を見極める必要がありますが、その範囲外へ瞬間的に上半身を逃すことで相手に空振りさせることができ、相手の体力を奪うことができます。スウェーイングを効果的に使えるボクサーは動体視力が良く、また特に相手のことを研究しているボクサーだと言えます。ディフェンス側は最小限の動きで相手のパンチを避けられるため、試合が長期戦になればなる程、体力面で有利になっていきます。

プロ 勝敗

プロ 勝敗

アマチュアと同じようにダウンから10カウントが始まり、カウント内に立ち上がってファイティングポーズが取れない場合にはKO負けになります。また審判の判断によってKOに近い状態だと判断された場合にはTKO(テクニカルノックアウト)やレフェリー・ストップで勝敗が決することがあります。なお、ボクシング団体によっては1ラウンド中に規定回数以上ダウンすることで勝敗が決するルールを採用する場合もあります(1ラウンド中3回ダウンすると負けになる「スリーノックダウン方式」などです)。

その他、アマチュアと同じように棄権や失格があり、全ラウンドを終了したあとは審判による判定で勝敗が決します。プロボクシングの特に大きな試合ではアマチュアよりもラウンド数が多い場合が多いため、判定で決着することは比較的少なくなります。

プロ 採点

プロ 採点

0点からポイントを蓄積していくアマチュアとは逆に、プロの場合は10点満点から減点する方法で採点が行なわれます。複数の審判(基本的には3名)がラウンドごとに両者の戦況を10対9などのように点数にし、各ラウンドでどちらが優勢だったかを判断しています。そして全ラウンドが終了した時点で各ラウンドの結果が集計されて最終的な勝敗が判断されます。

各ラウンドの採点については、戦況が互角だった場合には10対10,どちらかが優勢だった場合には10対9、片方だけにダウンがあった場合には10対8とするなど、判断基準となる概ねのルールは団体によって定められていますが、審判の主観で判断される部分もあるため、稀に判定結果で揉めるケースがあります。攻撃的なボクサーを優勢とする場合や、的確なディフェンスを見せたボクサーを優勢とする場合など、判定の方法についてはいずれの場合でも賛否両論があります。