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ボクシングとは



スポーツの一種として行なわれている格闘技のうち、特に高い知名度を持つもののひとつがボクシングです。試合中継やスポーツニュースなどでプロの試合がテレビ放送されることが多い他、ボクシングを題材にした漫画などフィクション作品の名作や、ボクシング経験のあるタレントが幅広い活躍を見せているなど、格闘技とは無縁の生活を過ごしていても、ボクシングという言葉は自然に使われ続けています。また、ボクシングは長年オリンピック競技として競われてきた歴史もあることから、日本に限らず世界的に普及している格闘技であると言えます。

こうした知名度の高さがありながらも、ボクシングに関する正しい知識を持つ人は多くありません。細かく分類された階級や複数あるプロ団体の存在、プロとアマチュアでルールが若干異なるなど、長く広く競われてきたボクシングならではの複雑な進化を続けてきた経緯があります。ここではボクシングの基本的な要素についてご紹介します。

ボクシングの大まかなルール

ボクシングの大まかなルール

試合会場になるリングは正方形で四隅にポストが立てられ、場外に落下しないようロープが張られます。リングについてはプロレス等と同様だと言えます。そして試合時間中のリングには選手2名とレフェリー1名のみが登場し、基本的には3分(アマチュアの高校生は2分)を1ラウンドとして複数ラウンドを戦います。

選手にはグローブを装着した拳による打撃のみが許され、攻撃対象は相手の腰から上の上半身のみ、かつ前方と側方のみと制限(後頭部や背中などを攻撃すると反則)されています。制限時間内に相手を戦闘不能にする、言わゆるノックアウト(K.O.)の他、制限時間を超えた際や何らかの理由で競技が続行できない場合には、試合経過を見ていた審判による判定で勝敗が定められます。グローブとトランクス、マウスピースの他、アマチュアであればヘッドギアを装着する等の違いがありますが、基本的には余計な装飾をしないシンプルな姿で競技が行なわれます。

ボクシングにある特徴的なルールは階級制です。選手は体重によって階級が振り分けられ、原則的に競技は同階級同士で行なわれます。これにより極端な体格差が生じないことから、選手個人が持つテクニックが勝敗を分けるポイントになります。

なお階級の分類や細かなルールは、アマチュアとプロの違い、またプロであれば所属する団体などによって違いがあります。

時代や場所で変化してきたボクシング

時代や場所で変化してきたボクシング

古代のボクシングではグローブ等を装着しないベアナックルでの格闘を行なっていたと記録されていますが、近代では選手の安全性の観点からグローブの装着が統一されています。

拳のみで戦うことから日本では「拳闘」と呼ばれることがある他、キックボクシングなどと分類するために「国際式ボクシング」と呼ばれることがあります。「ボクシング」と呼ばれる理由としては、中世の時代にある神父が名づけたとする説が有力ですが、正確には判明していません。

複雑に展開してきたボクシング業界

複雑に展開してきたボクシング業界

アマチュア・ボクシングに限っては国際ボクシング協会(AIBA)がルールの策定や試合運営などにおいて世界的な中心になっています。AIBAは国際オリンピック委員会(IOC)に加盟しており、またAIBAへは国連と同等数の国が加盟しています。日本でアマチュア・ボクシングを主催している一般社団法人日本ボクシング連盟(JABF)はAIBAに加盟しています。

プロ・ボクシングには多くの団体が存在しますが、特に大きな団体として知られているのは「WBA(世界ボクシング協会・World Boxing Association)」、「WBC(世界ボクシング評議会・World Boxing Council)」、「IBF(国際ボクシング連盟・International Boxing Federation)」、「WBO(世界ボクシング機構・World Boxing Organization)」の4つです。このうち日本では「WBA」と「WBC」のみを認定しているため、日本からメジャータイトルに挑戦する場合にはこのどちらかの団体を選ぶことになります。

ボクシングについては、この団体の複雑さが難点のひとつであり、選手にとっては不幸のひとつだと言えます。アマチュアとして世界の最高峰であるオリンピックを目指す場合にはJABF及びAIBAの範囲で腕を磨けば良いとシンプルに考えられますが、アマチュアとして活躍した以降にはプロ・ボクサーになり、商業的な意味も含めて大きな成功を目指したいと考える選手やジムが多いのは当然です。しかし「プロ・ボクサーはアマチュアの大会に出場できない」という制限があることや「オリンピック代表として国の費用を使って育成した選手がプロになり、特定ジムや個人に偏った恩恵が生じることはいかがなものか」といった考えがあったと言われており、長らくアマチュアとプロの間には大きな隔たりがあったとされています。

整理されつつあるアマチュア・ボクシング

整理されつつあるアマチュア・ボクシング

2010年(平成22年)にはAIBAがプロ・ボクシングの国際大会「WSB(World Series of Boxing)」を立ち上げ、この大会をオリンピック予選のひとつとして数えるようになりました。この大会には2008年(平成20年)の北京オリンピック以降にアマチュアからプロへ転校したボクサーのみが参加できるという条件こそありますが、事実上プロ・ボクサーがオリンピックに参加できるルートが初めて誕生したことになります。WSBの開催は女子ボクシングのオリンピック競技化と並んで「ボクシング界の2大改革」と呼ばれています。ボクシング全体を盛り上げようという動きが、近年こうして具体的になっています。