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学校教育の中の武道



2011年度までは、学校における武道と言えば部活動が主だったと言えます。これは「選択的で自発的な学習としての武道」とも言いかえることができます。そうではなく、「教育」としての武道にはどんなものがあるのかについて紹介します。

学校教育の歴史

学校教育の歴史

太平洋戦争を前後して、学校教育と武道の関係は大きく様変わりします。その変遷を見ていきましょう。

明治から戦前まで

そもそも格闘術や護身術から発展してきたということもあり、明治初期においての武道は一般的な学校教育とは一線を画す存在でした。しかし、1911年に中学校令施行規の一部が「撃剣及. 柔術ヲ加フルコトヲ得」と改訂されたことにより、柔道(柔術)と剣道(撃剣)が中学校の体操科として導入されることになります。また、1939年に改訂された小学校施行規則では、「尋常小学校第五学年以上及高等小学校ノ男児二対シテハ教授時間ノ外ニ於テ前二項ノ教授取扱ニ準シ武道ヲ授クヘシ」とあり、初めて教育上の用語として「武道」という文字が表記されているのが見受けられます。太平洋戦争が開戦した1941年には国民学校令が公布され、「体操科」が体操と武道から成る「体練科」に改められました。これにより、国民学校の5、6年生において、そして1943年には高等女学校においても「体練」が必修化されることとなったのです。

戦後から2011年度まで

戦後にはGHQの政策によって「学校での武道禁止」、「社会体育における武道実施の制限」、「大日本武徳会の解散」が徹底されることとなります。しかし、GHQの占領が終わりを見せると、1950年には学校柔道が、1953年には剣道が、1958年には相撲が「格技」として復活し、再び武道は学校教育に組み込まれるようになりました。「格技」はかつての武道よりも運動文化的側面が強くなった点が特徴的でしたが、これは1989年に廃止され、再び「武道」としての道を歩むことになります。すなわち、礼節や行動、伝統などが重視される武道です。

武道必修化のぜひ

文部科学省による学習指導要領の改訂に伴い、2012年度から中学校教育で武道が必修化されることとなりました。中学1、2年の保健体育で、柔道、剣道、相撲などから1種目を選択できるのですが、その中でも比較的初期費用が少なく簡単に始められる柔道を選択する学校が多くを占めています。しかし、受け身の練習や乱取り中に怪我や事故が多発し、今なお安全面への懸念は根強いままです。怪我が増発するゆえんのひとつは、体育館にもあります。武道にはそれぞれの競技に適した道場があり、それ以外の施設で行なう際には相応の準備が必要です。それが徹底できなかった場合、事故発生率は2~3倍になると言われています。「伝統と文化の尊重」を名目として施行された必修化ですが、今なおそのぜひは問われ続けています。